Mercoin review

メルコインの評判は?メルカリの売上金でビットコインを買う前に

メルカリの売上金やポイントで、1円からビットコインが買える。メルコインは、口座数400万を超えた国内最大級の暗号資産の入口です。手軽さの代わりに何ができないのかを、公式のお知らせとヘルプから確かめました。

結論

メルコインは、メルカリをよく使う人が売上金やポイントで少額から暗号資産を試すのに向いた、金融庁登録の暗号資産交換業者のサービスです。売買手数料は無料ですがスプレッドが価格に含まれ、買った暗号資産は外部のウォレットや取引所に送れません。

  • 金融庁登録 関東財務局長 第00030号
  • メルコインの公式発表とメルカリのヘルプで確認
  • Coincheck連携とポイント運用を解説

1,000円で買えるビットコインは?

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表示は市場の参考レートです。実際の購入価格には各サービスのスプレッドや手数料が加わります。

メルコインは、フリマアプリ「メルカリ」を運営するメルカリグループの暗号資産交換業者です。2022年6月に金融庁の登録を受け、2023年3月にメルカリアプリの中でビットコインの売買を始めました。最大の特徴は、取引所のアプリを別に入れなくても、メルカリアプリの「おさいふ」から売上金やポイントで暗号資産を買えることです。

この手軽さは数字にも表れていて、メルコインの暗号資産口座は2026年3月末で累計400万を超えました。国内の暗号資産口座数(JVCEA統計で約1,447万、2026年8月)の3割近くに当たり、同社によると利用者の85%は暗号資産の取引が初めてでした。このレビューでは、メルコインの公式のお知らせとメルカリの公式ヘルプをもとに、メルカリで暗号資産を買うときのコストと制約を整理します。

メルコインの基本データ

運営会社
株式会社メルコイン(メルカリの子会社)
登録
暗号資産交換業者 関東財務局長 第00030号(2022年6月17日)
所在地
東京都港区六本木6-10-1
利用方法
メルカリアプリの「おさいふ」内で売買(別アプリは不要)
取扱銘柄
16銘柄:メルコインのBTC・ETH・XRP+Coincheck連携のDOGE、SHIB、BCH、LINK、SAND、AVAX、XLM、DOT、MANA、LTC、GRT、PEPE、SOL
最小購入額
1円から
支払い方法
メルペイ残高(売上金など)、メルカリのポイント
手数料
売買手数料なし。スプレッドが価格に含まれる(非公表)
外部との送受信
不可(他社ウォレット・取引所との送金はできない)
その他の機能
積立(BTC・ETH、毎日も可)、ポイント運用(2026年9月15日〜)、ビットコインでメルカリの買い物代金を支払い

メリット

  • メルカリの売上金(メルペイ残高)やポイントで、1円から購入できる
  • 銀行からの入金が不要で、売却代金はメルペイ残高に戻ってそのまま買い物に使える
  • Coincheck連携で、DOGE・SHIB・PEPE・SOLなど計16銘柄を同じアプリで売買できる
  • ポイント運用を設定すれば、付与されたポイントで自動的にBTCやETHを購入
  • 取引はパスキー(生体認証など)で承認する仕組み
  • 売買手数料はかからない

注意点

  • 買った暗号資産を外部のウォレットや他社の取引所に送れず、外部から受け取ることもできない
  • スプレッドは公表されておらず、板取引(取引所)はない
  • ステーキングや貸暗号資産のサービスはない
  • Coincheck連携の銘柄は、すでにCoincheckの口座を持っている人は申し込めない
  • 連携銘柄の保管はCoincheckが行うため、Coincheck側の倒産や秘密鍵の管理にかかわるリスクも負う
  • 18歳未満・75歳以上・日本に住んでいない人は連携サービスを利用できない

メルコインが向いている人・向いていない人

いちばん向いているのは、メルカリで不用品を売って、売上金がたまっている人です。売上金をメルペイ残高のまま暗号資産に替えられるので、銀行口座への振込申請や取引所への入金といった手間がありません。貯金を取り崩さずに、「売れたお金の一部で試してみる」という始め方ができるのは、メルコインならではです。

次に、暗号資産がまったく初めての人。いつも使っているアプリの中で完結し、1円から買えるので、値動きの感覚をつかむには十分です。メルカリのポイントを自動で暗号資産に替えるポイント運用は、手間をかけずに少しずつ保有を増やしたい人に合っています。

反対に、買った暗号資産を自分のウォレットで保管したい人や、ほかの取引所へ送って使いたい人には向きません。メルカリで買った暗号資産は外部へ送れないからです。また、まとまった金額を売買する人は、スプレッドのコストが大きくなるため、板取引ができる取引所のほうが割安です。ステーキングで増やしたい人も、別の取引所を選ぶ必要があります。

手数料とスプレッド:1万円で試算

メルコインの売買手数料は無料です。ただし、売買は運営会社が相手になる販売所取引所が売り手・買い手の相手方になる形式。操作は簡単だが、買値と売値の差(スプレッド)が実質的なコストになる。形式で、提示される価格には買値と売値の差であるスプレッド同じ時点での買値と売値の差。販売所では数%になることもあり、表示上の手数料より大きな実質コストになりうる。が含まれています。メルコインはスプレッドの幅を公表していないため、下の表は説明のために片道2%と仮定した試算です。

価格変動は考慮せず。メルコインのスプレッドは非公表のため、片道2%は説明のための仮定
ケース購入売却入出金合計(目安)
売上金1万円でBTCを買い、売ってメルペイ残高へ約200円約200円0円約400円
ポイント1,000ptでBTCを買い、売ってメルペイ残高へ約20円約20円0円約40円
参考:板取引でテイカー0.05%の取引所で1万円を往復約5円約5円入出金の条件による約10円〜

数千円から1万円程度の少額なら、実質コストは数十円から数百円です。銀行への振込や取引所への入金が不要な分、手間を含めたコストは小さいと考える人も多いでしょう。一方で、金額が10万円、100万円と大きくなると、スプレッドの影響もそのまま大きくなります。まとまった金額を動かすなら、手数料の安い取引所と比べてから決めましょう。各社の数字は手数料比較ページで確認できます。

Coincheck連携の銘柄は、Coincheckを相手方とする取引で、価格にはCoincheckのスプレッドが含まれます。銘柄によってスプレッドの幅が違う点も覚えておきましょう。

スプレッドの大きさは、購入画面に表示される「買うときの価格」と「売るときの価格」を見比べると、その場で確かめられます。たとえば買値が1,000万円、売値が980万円なら、差は20万円で約2%です。値動きの激しい時間帯や、取引量の少ない銘柄ほど差が広がりやすいので、急いで買う理由がなければ、落ち着いた時間帯に価格を確認してから注文するのが無難です。毎日や毎月の積立決まった金額で定期的に買い続ける方法。購入時期を分散できるため、価格の上下による影響をならしやすい。を使えば、買うタイミングを悩まずに済みます。

入出金と送金:メルカリの中で完結する仕組み

メルコインでの支払いは、メルペイ残高かメルカリのポイントで行います。銀行口座やコンビニから取引所に入金する、という手順はありません。売却した代金は暗号資産の取引用残高からメルペイ残高へ移す形で、移したお金はメルカリでの買い物やメルペイ加盟店での支払いに使えます。銀行口座で受け取りたい場合は、メルペイ残高から振込申請の手続きが必要です。

最も大きな制約は、暗号資産そのものの送受信ができないことです。メルカリの公式ヘルプでは、他社のウォレット暗号資産を保管・送受信するためのアプリや仕組み。取引所の口座とは別に、自分で秘密鍵を管理するタイプもある。やキャッシュレスサービスで持っている暗号資産をメルカリに送ることも、メルカリで買った暗号資産を他社のウォレットに送ることもできないと案内しています。メルペイの「おくる・もらう」で送れるのはお金(メルペイ残高)で、ビットコインではありません。

あとから「やはり自分のウォレットで持ちたい」と考えが変わった場合は、メルコインでいったん売却してメルペイ残高に戻し、銀行口座経由でほかの取引所に入金して買い直すことになります。このときスプレッドを2回負担するうえ、売却時に利益が出ていれば課税対象にもなります。ハードウェアウォレットで自分で保管したい、ほかの取引所のステーキングに回したい、といった使い方を考えているなら、最初から外部への送付に対応した取引所で買いましょう。自分で保管する方法は仮想通貨ウォレットの選び方で解説しています。

ビットコインで買い物をすると課税対象になります

メルコインでは、保有するビットコインをメルカリでの買い物代金の支払いに充てることもできます(メルカリShopsを除く)。ただし国税庁のFAQでは、暗号資産で商品を買うことは暗号資産の譲渡にあたり、購入時より値上がりしていればその差額が雑所得給与・事業などに当てはまらない所得の区分。他の所得と合算して税率が決まる(総合課税)。暗号資産の売却益は原則これに当たる。になるとされています。売却や支払いの記録は残しておきましょう。詳しくは仮想通貨の税金ガイドを参照してください。

取扱銘柄、積立、ポイント運用

メルコインが自社で扱うのは、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、XRPの3銘柄です。2026年6月8日からは、メルコインが仲介し、Coincheckを相手方とする連携サービスが始まり、DOGE、SHIB、BCH、LINK、SAND、AVAX、XLM、DOT、MANA、LTC、GRT、PEPEの12銘柄が加わりました。8月31日にはSOLも追加され、合計16銘柄です。10月14日には、Coincheckが扱うジパングコイン(ZPG)の取引について検討を始めたと発表しています。

連携銘柄を売買するには、メルカリアプリの中で連携口座を申し込み、Coincheckの審査を受けます。自分でCoincheckの口座を別に開く必要はありませんが、すでにメルコインを通さずにCoincheckの口座を開いている人は申し込めません。18歳未満と75歳以上、日本に住んでいない人も対象外で、提供は順次拡大されています。CoincheckのサービスそのものについてはCoincheckのレビューで詳しく紹介しています。

積立は、ビットコインが2024年8月、イーサリアムが2024年10月に始まり、2025年7月からは毎日の積立も選べるようになりました。2026年9月15日には「ポイント運用」が始まり、設定するとメルカリのポイントが付与されるたびに、その全額で選んだ暗号資産を自動で購入します。開始時点の対象はビットコインとイーサリアムで、両方を選ぶとポイントは均等に分けられ、端数はビットコインに回ります(例:11ptなら6円分がBTC、5円分がETH)。ポイント運用の利用料はかかりませんが、価格にはスプレッドが含まれます。

ほかのポイントで暗号資産を買う方法と比べたい場合は、ポイントで仮想通貨を買う方法が参考になります。

400万超メルコインの暗号資産口座数(累計)2026年3月末
1円最小購入額メルコイン
16銘柄Coincheck連携を含む取扱銘柄2026年8月31日〜
85%暗号資産の取引が初めてだった利用者の割合メルカリ発表

安全性:登録業者としての管理と、連携銘柄のリスク

メルコインは金融庁に登録された暗号資産交換業者で、顧客の資産を会社の資産と分けて管理し、暗号資産の大部分をネットから切り離したコールドウォレットで保管する義務を負っています。取引の承認には、パスワードではなくスマホの生体認証などを使うパスキーパスワードの代わりに、スマホの指紋・顔認証などで本人を確認する仕組み。フィッシングサイトにパスワードを盗まれる被害を防ぎやすい。(FIDO)を採用しています。

注意したいのは、Coincheck連携の銘柄の扱いです。これらはCoincheckが相手方となり、購入した暗号資産もCoincheckが保管します。メルコインのお知らせでは、Coincheckでの分別管理を説明したうえで、秘密鍵の紛失や悪用、Coincheckの倒産などによって損失が生じるおそれがあることを明記しています。Coincheckは2018年に約580億円相当のNEMが流出する事故を起こし、その後マネックスグループの傘下に入って2019年に金融庁の登録を受けた経緯があります。

また、メルカリやメルコインをかたるSNSの投資勧誘や偽サイトにも注意が必要です。正規のサービスが、個人名義の口座への振込を求めることはありません。手口と対策は詐欺の手口と対策で紹介しています。

はじめ方:メルカリアプリでの手続き

メルコインを使うには、メルカリアプリで本人確認を済ませ、暗号資産の取引用の口座を申し込みます。本人確認はアプリでかんたん本人確認(顔と書類の撮影)で、運転免許証、マイナンバーカード、在留カードなどが使えます。

  1. メルカリアプリで本人確認

    スマホのメルカリアプリから、本人確認書類と顔を撮影して提出します。パソコンやタブレットからは申し込めません。

  2. 「おさいふ」から暗号資産の取引を申し込む

    「おさいふ」の「ビットコイン等」から申し込み、審査が終われば売上金やポイントで購入できます。

  3. 必要なら連携口座を申し込む

    DOGEやSOLなどの連携銘柄を売買したい場合は、アプリ内でCoincheckとの連携口座を申し込みます。

販売所と取引所の違いや、取引所での初めての購入方法はビットコインの買い方ガイドで解説しています。

メルコイン以外の選択肢と比べるなら

ポイントで始めるなら、楽天ポイントの楽天ウォレット、PayPayポイントのBinance Japanが同じような入口になります。楽天ウォレットは売却代金を楽天キャッシュに戻せ、ビットコインを外部に送ることもできます。詳しくは楽天ウォレットのレビューとBinance Japanのレビューをご覧ください。

外部への送付や板取引、ステーキングを使いたいなら、取引所の口座を持つのが近道です。出金・送付が無料のSBI VCトレード(SBI VCトレードのレビュー)や、1円から買えるbitFlyer(bitFlyerのレビュー)が候補になります。アプリ連携のサービス全体を比べたい場合は仮想通貨が買えるアプリも参考にしてください。

メルコインについてよくある質問

メルカリのビットコインは何円から買えますか?

1円から買えます。メルカリの売上金(メルペイ残高)やメルカリのポイントで支払えるので、銀行から入金しなくても始められます。売却した代金はメルペイ残高に戻ります。

メルコインの手数料はいくらですか?

売買手数料はかかりませんが、表示される価格にスプレッド(買値と売値の差)が含まれています。スプレッドの幅は公表されていません。Coincheck連携の銘柄では、Coincheckのスプレッドが価格に含まれます。

メルカリで買ったビットコインを他の取引所やウォレットに送れますか?

送れません。メルカリの公式ヘルプでは、メルカリアプリで購入した暗号資産を他社のウォレットに送ることも、他社で保有している暗号資産をメルカリに送ることもできないと案内しています。外部に移したい場合は、ほかの取引所で買う必要があります。

メルコインではどの銘柄を買えますか?

メルコインが扱うBTC・ETH・XRPに加え、2026年6月からはCoincheckとの連携でDOGE、SHIB、PEPEなど12銘柄、8月31日からSOLが加わり、合計16銘柄です。連携銘柄は、メルカリアプリ内で連携口座を申し込むと取引できます。

メルカリのポイント運用とは何ですか?

2026年9月15日に始まった機能で、設定しておくとメルカリのポイントが付与されるたびに、その全額で選んだ暗号資産(開始時点ではビットコインとイーサリアム)を自動で購入します。利用料はかかりませんが、価格にはスプレッドが含まれます。

メルカリでビットコインを売ったら税金はかかりますか?

売却して利益が出た場合や、ビットコインでメルカリの買い物代金を支払った場合は、原則として雑所得の対象になります。会社員で給与以外の所得が年20万円以下なら所得税の確定申告は不要ですが、住民税の申告は別に必要です。

出典・参考資料

  1. 金融庁「暗号資産交換業者登録一覧」
  2. メルコイン Coincheck取扱銘柄の取引機能を提供開始(2026年6月8日)
  3. メルコイン 「ポイント運用」機能の提供開始(2026年9月15日)
  4. メルコイン お知らせ一覧
  5. メルカリ ヘルプ「入出金機能(ビットコイン取引サービス)」
  6. メルカリ ヘルプ「特定在留カード・第二世代在留カードを使用した本人確認について」
  7. 国税庁「暗号資産等に関する税務上の取扱いについて(FAQ)」

CryptoJapan編集部
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