ドージコインは柴犬の写真から始まった
ドージコインの顔になっているのは、日本の柴犬です。2013年12月、ソフトウェア開発者のビリー・マーカスさんとジャクソン・パーマーさんが、当時の暗号資産ブームを茶化すジョークとして作りました。名前の由来は、柴犬の写真に崩れた英語の吹き出しを重ねた「Doge」というネットミームです。ミームの犬は、千葉県に住んでいた「かぼすちゃん」とされています。
ジョークで始まったはずのコインは、ネット上のコミュニティの寄付やチップ文化に支えられて育ちました。ビットコインやイーサリアムが技術や用途で語られるのに対して、ドージコインは「みんなで盛り上がる」ことそのものが価値になっている、少し変わった存在です。日本で柴犬がもともと人気だったこともあり、国内の取引所での知名度も高く、金融庁の登録一覧では主要な取引所の大半が扱う銘柄になっています。
- 2013年12月誕生。ビットコインのパロディとして公開された。
- 2021年ブーム。SNSでの話題をきっかけに価格が急騰し、ミームコインの代表格に。
- 国内での取り扱い11社。2026年9月30日の金融庁登録一覧で確認できた取扱業者数。
価格の見方
このページの上にあるコンバーターは、CoinGeckoなどの市場価格をもとに日本円で換算します。実際に買うときの価格は、取引所ごとの板や販売所のスプレッドで変わります。このページでは価格の予想はしません。
ドージコインの仕組みとほかのコインとの違い
ドージコインは、ビットコインと同じようにマイニング(採掘)で取引を確定させるプルーフ・オブ・ワーク計算競争で取引を承認する方式。ビットコインやドージコインが採用しており、イーサリアムなどのステーキング方式とは仕組みが異なる。の通貨です。この点が、ステーキングで報酬を得られるカルダノやソラナと大きく違います。国内の取引所でDOGEを預けておくだけで増える、というサービスは基本的にありません。
もうひとつの特徴は、供給量に上限がないことです。新しいコインは1ブロックごとに一定量が発行され続け、年間でおよそ50億DOGE規模が追加されると説明されています(発行量の数値は情報源によって幅があります)。ビットコインのように「発行上限があるから希少」という物語は成り立たないので、価格は話題性や投資家心理に強く左右されます。
ドージコインを同じ柴犬モチーフのシバイヌ(SHIB)と混同する人は少なくありません。ドージコインは独自のブロックチェーンを持つ2013年生まれのコインで、SHIBはイーサリアム上で動く別のトークンです。ほかの主要銘柄との比較は銘柄ガイドにまとめています。
ドージコインを買える国内の取引所はどこ?
金融庁の登録一覧にもとづくと、DOGEを取り扱う国内の業者は11社です。表のとおり、板取引で買える取引所と、販売所(業者を相手に売買する方式)のみの取引所に分かれます。国際プラットフォームのCEX.IOも参考として最初の行に載せましたが、日本居住者は利用できません。
| 業者 | 区分 | DOGEの買い方 | 手数料・最小額の目安 |
|---|---|---|---|
| CEX.IO | 国際(金融庁未登録) | DOGE/USD、EUR、USDT、USDC、BTCなどのペアあり。日本円は非対応 | 日本は対応外の国。日本居住者は利用不可 |
| bitbank | 金融庁登録 | 板取引(DOGE/JPY) | メイカー−0.02%/テイカー0.12% |
| GMOコイン | 金融庁登録 | 販売所と板取引(DOGE/JPY) | 板:メイカー−0.03%/テイカー0.09%。100円から |
| bitFlyer | 金融庁登録 | 販売所 | 手数料無料、スプレッドあり(非公表) |
| BitTrade | 金融庁登録 | 取り扱いあり(板取引の対応は個別に確認) | 取引所:メイカー0.00%/テイカー0.10% |
| SBI VCトレード | 金融庁登録 | 販売所 | 1円から。入出金手数料なし |
| Coincheck | 金融庁登録 | 販売所 | スプレッド0.1〜5.0%公表。500円相当から |
| 楽天ウォレット | 金融庁登録 | 現物(販売所型) | 100円から(公式ページの過去版) |
| OKJ | 金融庁登録 | 取り扱いあり(取引所・販売所) | 取引所:0.07%/0.14%から |
| Binance Japan | 金融庁登録 | 取り扱いあり(取引所) | 0.10%/0.10%(VIP0) |
| メルコイン | 金融庁登録 | メルカリアプリ内(Coincheckと連携) | 1円から。スプレッドは価格に含まれる |
| FINX JCrypto(Coin Estate) | 金融庁登録 | 販売所 | 取引手数料無料、スプレッドあり |
Zaif、CoinTrade、S.BLOXの3社は、2026年9月30日の登録一覧でDOGEが取扱銘柄に入っていません。今あるアプリが取り扱いのないところなら、口座を作る前にまず銘柄一覧を確認しましょう。取引所全体の比較は金融庁登録の取引所一覧にあります。
板取引と販売所、DOGEの買い方でどちらを選ぶ?
板取引(取引所買いたい人と売りたい人の注文が並ぶ「板」で、ユーザー同士が売買する方式。手数料は低いが、価格と数量を自分で指定する。)は、ほかのユーザーとの売買です。手数料が低く、指値注文なら希望の価格で買えます。bitbankの手数料ページでは、BTC以外の通貨ペアはメイカー−0.02%、テイカー0.12%で、メイカーはマイナス(手数料を受け取れる側)です。GMOコインはBTC・ETH・XRP以外の板取引でメイカー−0.03%、テイカー0.09%です。bitbankのDOGE/JPYとGMOコインのDOGE_JPYは、公式のAPIの銘柄一覧でも確認できました。
販売所取引所が売り手・買い手となって、提示した価格で売買する方式。操作は簡単だが、買値と売値の差(スプレッド)が実質のコストになる。は、アプリで金額を入れて押すだけです。手数料が無料でも、買値と売値の差であるスプレッド買値と売値の差。販売所ではこの差が実質的な手数料になり、相場が荒れると広がることがある。が実質のコストになります。Coincheckは販売所のスプレッドを0.1〜5.0%(銘柄によって1.7〜7.0%、相場が荒れるとさらに広がる)と公表しています。bitFlyer、SBI VCトレードなどはスプレッドを公表していません。ミームコインは値動きが激しいので、販売所では広がりやすい点に注意してください。
数万円以上をまとめて買う人、指値で買いたい人、コストを抑えたい人。bitbank、GMOコイン、Binance Japanなど。
数百円〜数千円で試したい人、板を見るのが面倒な人、メルカリやポイントで買いたい人。SBI VCトレード、楽天ウォレット、メルコインなど。
最低購入額は、SBI VCトレードとメルコインが「1円から」、楽天ウォレットとGMOコインが100円から、Coincheckの販売所が500円相当からです(各社の公式ページ。楽天ウォレットは公式ページの過去版)。数千円で試してから金額を増やすのが現実的です。ポイントで買う方法はポイントで暗号資産を買う方法、手数料全体は手数料の比較で見られます。
国内でドージコインを買う流れ
取引所を選んで口座を作る
上の表から、板取引か販売所かを決めます。金融庁登録の業者なら、本人確認はスマホで完結します。流れはビットコインの買い方と同じです。
本人名義の口座から日本円を入金する
家族名義の口座は使えません。入金手数料は取引所ごとに違い、GMOコインの即時入金は無料、Coincheckのコンビニ入金は770円からです。
DOGEを買う
販売所なら金額を入れて購入。板取引なら成行か指値で注文します。最初は少額で動きを確認しましょう。
保管と記録
取引所に置いたままにするか、ウォレットに送るかを決め、取引履歴を毎年保存します。
DOGEを送る・引き出すときのトラベルルール
2023年6月から、暗号資産交換業者どうしの送付ではトラベルルール暗号資産を送るとき、送り手と受け手の情報を取引所間でやりとりする国際的な規則。日本では2023年6月に施行された。が適用されています。国内の取引所から別の取引所や自分のウォレットにDOGEを送るときは、送付先の情報の申告が必要になります。送付先がどこの取引所か、自分のウォレットかによって、送れるかどうかが変わります。
国内の取引所から海外の取引所に送ることを考えている人は、その取引所が日本居住者を受け入れているかを先に確認してください。金融庁は無登録の海外取引所に警告を出しており、Bybitは日本居住者へのサービスを終了し、Bitgetも日本からの撤退を発表しています。詳しくは海外取引所と日本居住者とウォレットの選び方で説明しています。
ドージコインにかかる税金
DOGEで得た利益は、原則として雑所得です。日本円で買って持っているだけなら課税されませんが、売って利益が出たとき、DOGEをほかの暗号資産に交換したとき、DOGEで買い物をしたときが課税のタイミングになります(国税庁の暗号資産FAQ)。給与などと合算した総合課税で、所得税5〜45%と住民税10%を合わせて最大55%です。
ミームコインは値動きが大きく、短期間に売買を繰り返しがちです。その分、取引履歴の記録が大切になります。会社員で給与以外の所得が年20万円以下なら所得税の申告は不要ですが、住民税の申告は別に必要です。20%の分離課税は法律が成立していますが、始まるのは早くても2028年と見込まれています。詳しくは仮想通貨の税金と確定申告、分離課税の見通しをご覧ください。
少額から積み立てる場合の考え方
ミームコインは、いつ買うかで結果が大きく変わります。一度にまとめて買うより、毎月一定額を積み立てるほうが、買う時期のブレを小さくできます。SBI VCトレードは積立の対象が28銘柄、GMOコインは500円から積立ができると公式ページに記載があります。DOGEが対象かどうかは銘柄ごとに違うので、申し込む前に各社の積立対象を確認してください。
積立でも税金の考え方は同じで、売ったときに平均の取得価額から損益を計算します。自分で計算するのが大変なときは、取引所の年間取引報告書や計算ツールを活用しましょう。
ミームコインのリスクと詐欺への注意
ドージコインは、短期間に価格が大きく動くことのある銘柄です。価格を支える収益や資産がなく、話題性や投資家心理が価格を決めます。供給上限がないため、長期保有しても希少性による値上がりは期待しにくいという指摘もあります。失っても生活に困らない金額から始めてください。
メリット
- 国内の取引所11社で買える
- 板取引ならGMOコインでメイカー−0.03%、bitbankで−0.02%
- SBI VCトレード・メルコインは1円から買える
注意点
- ステーキングで増やせない(PoW方式)
- 供給量に上限がない
- 販売所ではスプレッドが0.1〜5.0%以上になることがある(Coincheck公表値)
- 雑所得として最大55%の総合課税
「ドージコインが必ず上がる」「著名人が推奨している」とうたうSNSの投資グループや、偽の取引所サイトにも注意してください。詐欺の手口は暗号資産詐欺の手口と対策にまとめています。金融庁の登録一覧にない業者には入金しないでください。
ドージコインの買い方:よくある質問
ドージコインは日本の取引所で買えますか?
買えます。金融庁の暗号資産交換業者登録一覧(2026年9月30日時点)では、bitFlyer、bitbank、GMOコイン、BitTrade、SBI VCトレード、Coincheck、楽天ウォレット、OKJ、Binance Japan、メルコイン、FINX JCryptoの11社がDOGEを取り扱っています。Zaif、CoinTrade、S.BLOXでは扱っていません。
ドージコインは1円から買えますか?
取引所によります。SBI VCトレードとメルコインは「1円から」とうたっており、楽天ウォレットとGMOコインは100円から、Coincheckの販売所は500円相当からです。bitbankの板取引は0.0001DOGE単位ですが、GMOコインの取引所の注文単位は公式の銘柄情報で10DOGEからになっています。各社の公式ページで最小注文を確認してください。
販売所と取引所はどちらでドージコインを買うのが得ですか?
コストを抑えたいなら板取引(取引所)です。bitbankではDOGEの手数料がメイカー−0.02%、テイカー0.12%、GMOコインではメイカー−0.03%、テイカー0.09%です。販売所は手数料無料でも買値と売値の差であるスプレッドが実質のコストで、Coincheckは販売所のスプレッドを0.1〜5.0%(銘柄により1.7〜7.0%)と公表しています。
ドージコインの税金はどうなりますか?
日本円で買って持っているだけなら課税されません。売って利益が出たとき、ほかの暗号資産と交換したとき、DOGEで支払いをしたときは、利益が雑所得として総合課税の対象になります。税率は所得税5〜45%と住民税10%で最大55%です。国税庁のFAQにしたがって計算し、迷うときは税務署か税理士に相談してください。
イーロン・マスクの発言でドージコインが上がるのは本当ですか?
過去に著名人の発言やSNSの話題で価格が大きく動いたことはあり、ミームコインは話題性に価格が左右されやすい性質があります。ただし発言を追って売買するのは非常にリスクが高く、急落して戻らないこともあります。ドージコインは供給上限のない通貨で、価格の裏づけとなる収益や資産があるわけではない点も理解しておきましょう。
ドージコインはステーキングできますか?
ドージコインはマイニングで動くプルーフ・オブ・ワーク方式の通貨で、ステーキングの仕組みがありません。国内の取引所のステーキング対象一覧(GMOコイン、SBI VCトレードなど)にもDOGEは含まれていません。貸暗号資産のサービスを使える取引所はありますが、取り扱い銘柄と条件は各社で異なります。
日本に住んでいてCEX.IOでドージコインを買えますか?
日本居住者は対象外です。CEX.IOは米国と英国で事業登録をもつ国際プラットフォームで、DOGEの取引ペアはありますが、日本は同社の対応外の国に入っており、日本円にも対応していません。金融庁の登録業者でもありません。日本にお住まいの方は国内の登録業者を使ってください。





